High Sierra Betaで再生できるhvc1動画の作り方 その2

本内容はffmpeg version N-86718-g369a3e1 (2017/7/6 04:55:25 +0900コミット) で正式採用された。よって、これ以降でのパッチ適用は不要であるが、記録として残しておく。

前の記事では、MP4Boxを使って、hvc1動画を作る方法を紹介した。
しかし、確認したところ、この方法で作成した動画をHigh Sierra BetaのQuickTime Playerでシークしたり、早送り/巻き戻しすると、QuickTime Playerが異常終了する事が分かった。

本エントリでは、2017/7/4時点では、採用するかどうかレビュー待ちになっているパッチをffmpegに当てることで、High Sierra Betaで再生できるhvc1動画を作成する方法を紹介する。

  1. パッチの入手
    以下のページにある54つのパッチを入手する。(ページ最下段にdownload patchのリンクがある)

  2. ffmpegのコンパイル環境の準備
    ffmpegコンパイルガイドを参照して、ffmpegのコンパイル環境を用意する。
    なお、ffplayを合わせてコンパイルする場合はffplayコンパイルのための追記事項を参照されたい。

  3. パッチの適用
    以下の手順でffmpegにパッチを当てる。

                cd ${CMPL}/ffmpeg
                patch -p1 < FFmpeg-devel-2-5-movenc-simplify-codec_tag-lookup.patch
                patch -p1 < FFmpeg-devel-3-5-movenc-move-tags-definitions-to-where-they-are-used.patch
                patch -p1 < FFmpeg-devel-4-5-movenc-write-correct-format-hvcc-when-tag-is-hvc1.patch
                patch -p1 < FFmpeg-devel-5-5-movenc-allow-alternative-hvc1-h.265-codec-tag.patch
            
  4. configure, make , install
    ffmpegコンパイルガイドを参照。

  5. hvc1動画の作成
    パッチを当てたffmpegで以下のようにすると、High Sierra Betaで再生できるhvc1動画ができる。

                ffmpeg -i sample.wmv -c:v libx265 -preset medium -crf 23 -tag:v hvc1 -c:a libfdk_aac -b:a 128k hvc1.mp4
            

    MP4Boxで作成した、シーク時などに落ちる動画も以下のコマンドで修正できる。

                ffmpeg -i MP4Box_seekFail.mp4 -c: copy -tag:v hvc1 fixed_hvc1.mp4
            

以上。

  • 2017/07/06更新:Patch 1/5がmasterに採用されたので削除

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